以前からカーシェアを利用している方々は「あぁ、その話ね。」といった反応をするかと思いますが、実はカーシェア利用者の中には、カーシェアなのに移動距離ゼロで返却する方が多くいるのです。
本来であればドライブや移動手段として利用するはずのカーシェアですが、移動距離ゼロで返却する方がいることが話題になったため、今回は移動距離ゼロで返却する利用者の実態と詳細に関して詳しく解説していきます。
意外と便利な使い方なので、とりあえずカーシェアに登録しておくのはありかと思います。
カーシェアの移動距離ゼロの返却が多発している
ちょっと前から移動距離ゼロのカーシェア利用が話題になっていましたが、2019年6月の朝日新聞で「カーシェア、お金払っても走らない その驚きの使い方」という見出しの記事が出たため、また話題になりました。
記事の内容は、「オリックスカーシェアが報道機関からの問い合わせをきっかけに移動履歴を調べたところ、移動距離ゼロの車両が全体の数%見つかった。また、最大手のタイムズでも利用方法を会員に尋ねたところ休憩スペースやコインロッカーの代わりに使っているという驚きの回答が返ってきた。」というものでした。
なんと移動で利用するはずのカーシェアが移動距離ゼロで返却されていることが明らかになったのです。
しかもオリックスやタイムズなどの各社はその利用方法を把握しておらず、想定外の利用方法だったと話しているのです。
なぜこのようになったのでしょうか。実はカーシェアはガソリン代がかからないのですが、それが一番の原因だと考えられます。
何にお金がかかるかというと、カーシェアは時間料金に加えて距離料金というものがかかります。
その距離料金は走行距離に比例して上がるため、移動距離ゼロであればガソリン代もかからずに時間料金のみの支払いになるのです。
カーシェアは短時間の利用であれば時間料金も15分200円程度と安く、休憩場所としては最適だということです。
そのようなことから移動距離ゼロの利用が増え、今回のような記事として取り上げられました。
距離料金とは
距離料金がわからない方のために簡単に解説しておきます。
先ほどの説明しましたが、距離料金とはカーシェアの移動距離に応じて発生する料金の事で、各社ごとに設定されている料金を支払うことになります。
▷関連記事:カーシェアはガソリン代が無料!距離料金の仕組みと各社料金を徹底比較
記事で取り上げたオリックスとタイムズの距離料金は以下の表のようになっています。
距離料金 | |
---|---|
タイムズ | 16円/km(6時間以上) |
オリックス | 16円/km |
どちらも1kmごとに16円ですが、タイムズの場合は6時間未満の利用では距離料金がかかりません。
そのため短時間の移動距離ゼロ利用されて損をするのはオリックスカーシェアの方ですね。
走らなければ時間料金しか払わなくていい
距離料金の説明で分かったと思いますが、移動距離ゼロであれば時間料金のみの支払いで済むのです。
タイムズでは15分206円から借りることができるため、お昼休憩で利用する30分程度の料金は412円とカフェに行くよりは安く抑えることができるのです。
ガソリン代がかからないのでエアコンをかけっぱなしでも料金は0円です。
さわやか御殿場インター店でカーシェアを待機場所にした話
実は私もカーシェアを待機場所として利用したことがあります。
目的は休憩ではなく、静岡県にあるさわやか御殿場インター店での食事だったのですが、なにせあの店は混むので早めに行きました。
早めに行くと整理券をもらう列に並ぶのですが、友人達全員で待つ必要もないため、並んでる人以外はエアコンの効いた快適な車の中で待機していました。
この時は、トータルで移動距離ゼロではないのですが、エンジンをかけっぱなしでも料金が加算されないという便利さに気づきました。
▷関連記事:【カーシェアレビュー】カレコのベンツC200AVAで夜の長野へ!
移動距離ゼロの活用例
では移動距離ゼロの方々はどんな利用の仕方をしているのでしょうか。
テレワークに使用
「カーシェアで仕事なんてできるの?」
と思う方もいるかもしれませんが、カーシェアでのテレワークをする方は増えています。
- 自宅に子供がいて会議に集中できない
- 出先で電話をかけなければいけないが、周りの音がうるさくて話ずらい
- カフェは結局うるさくて集中できない
- 外でテレワークしたいが、カフェだとおしゃれしないといけないから人目につかずにやりたい
こういった悩みを持っている方にはピッタリです。
短時間かつ安い料金で借りることが出来るカーシェアであれば、静かな環境で営業先に電話をしたいときだけ借りるという方法もあり、それであれば料金も安く抑えられます。
お昼休憩用に
都心では、コンビニでお昼を買うとそのままコンビニのフリースペースで食事をすることができますが、地方に行くとまだそのようなスペースが確保されていないコンビニも多いです。
そのため、コンビニで買っても食べるスペースが無かったりするためカーシェアを短時間だけ借り、その中でお昼を食べたりするのです。
夏場の営業周りのオアシスになる
営業で外回りをすると、夏場などは大量の汗をかいたりととても大変です。
しかし、カーシェアを借りれば、ガソリン代を払うことなく快適なエアコンの効いた空間で休憩ができるため、ちょっとした営業の空き時間に利用する方も多いようです。
夜間パックならホテルより安い
もし急に終電を逃してしまったらあなたはどうしますか?
ビジネスホテルを予約するには遅すぎるし、家に帰るタクシー代は高いしと困ってしまうでしょう。
そんな時に利用されるのがカーシェアです。
カーシェアはレンタカーに比べてもともと料金が安いのですが、夜間の料金はさらに安く、タイムズの夜間パックは以下のように2,000円程度です。
ベーシック | ミドル | プレミアム | |
ナイトパック(18時~翌9時) | 2,400円(税抜) | 3,600円(税抜) | 4,800円(税抜) |
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このように料金が安いため、ホテルの代わりにカーシェアに一泊するという方もいます。
カラオケに
カーシェアでカラオケをするという利用方法もあります。
カラオケにいくよりは手軽で短時間の利用もしやすいのでしょう。
今はカラオケをするアプリやゲームもありますので、そういったものを利用すれば、カラオケ店に近い感覚で楽しむことができるかもしれません。
ただし、周りの目が気にならない場所に駐車する必要がありますね。
まとめ
コロナ禍でテレワークが増えたりということもあってカーシェアの移動距離ゼロ利用は増えています。
カーシェア会社からしても、移動せずに時間料金だけ稼げるのは嬉しいのかもしれませんね。(エンジンをかけた場合ガソリン代はかかりますが)
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