この記事でご紹介するカーシェアはオリックスカーシェアです。オリックスカーシェアは歴史が一番古く、タイムズカーシェアなど大手のカーシェアと肩を並べる大手カーシェアサービスです。
今回はそんなオリックスカーシェアに関して、メリットやデメリットを含めて詳しく解説していきます!
メリット・デメリットのみを見たいという方は、以下の目次からメリット・デメリットの項目まで飛んでご覧ください。
- オリックスカーシェアとは
- オリックスカーシェアの利用料金
- オリックスカーシェアの車種
- オリックスカーシェアの利用方法
- はじめに入会手続き
- 予約から出発までの流れ
- 給油について
- 返却の流れ
- 返却の方法(ガソリン車・ハイブリッド)
- 返却の方法(電気自動車)
- 忘れ物・ライトの消し忘れに気づいた場合(返却から5分以内の場合)
- 忘れ物・ライトの消し忘れに気づいた場合(返却から5分以上経過した場合)
- 返却時間を過ぎた場合
- 予約の延長方法
- 支払いは月末締めでクレジットカード払い
- オリックスカーシェアのメリット
- オリックスカーシェアのデメリット
- まとめ
オリックスカーシェアとは
オリックスカーシェアは、オリックス自動車株式会社が運営するカーシェアリングで、タイムズカーシェアやカレコカーシェアリングと肩を並べる大手カーシェアサービスです。
オリックスカーシェアは日本初のカーシェア会社であり、2002年に「シーイーブイシェアリング」としてサービスを開始しました。現在のオリックスカーシェアという名称は2010年から使われているものです。
オリックスカーシェアの利用料金
オリックスカーシェアの料金システムは以下のようになっています。
オリックスカーシェアは個人Aプラン・個人Bプラン・学生プランとプランが分かれており、そのプランの中でも車両のクラスごとに料金が異なります。クラスは、スタンダード・ミドル・デラックス・EVの4つに分かれます。
イメージは上の図のような感じです。各プランの先の各車両クラス料金は、プランごとに異なります。例えば、個人プランAのスタンダードクラスは15分210円ですが、個人プランBのスタンダードクラスは15分310円です。EVクラスは統一料金となっています。
以下の表が全体の料金表になっていますが、非常に見づらいと思いますので、表の後からクラスごとに料金とプラン内容を紹介していきます。以下の表はクラスごとの料金を比較したい時にご利用ください。(スマートフォンの方は、本体を横持ちにすると表が見やすくなります。)
料金/プラン | 個人Aプラン | 個人Bプラン | 学生プラン | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
一般会員 | プライムステージ | |||||||
ブロンズステージ | ゴールドステージ | プラチナステージ | ||||||
月額基本料 | 840円 | 無料 | 5年間無料 | |||||
サービス料 | -840円 | なし | ||||||
時 間 料 金 |
スタンダードクラス | 通常料金 | 210円 | 310円 | 個人A プラン 一般会員 と同額 |
|||
6時間パック | 3,700円 | 5,550円 | ||||||
12時間パック | 5,200円 | 7,800円 | ||||||
24時間パック | 6,700円 | 10,050円 | ||||||
夜間パック | 2,600円 | 1,000円 | 2,600円 | |||||
ミドルクラス | 通常料金 | 250円 | スタンダード クラスと同額 |
370円 | ||||
6時間パック | 3,900円 | 5,850円 | ||||||
12時間パック | 6,200円 | 9,300円 | ||||||
24時間パック | 7,700円 | 11,550円 | ||||||
夜間パック | 2,600円 | 2,600円 | ||||||
デラックスクラス | 通常料金 | 310円 | ミドルクラスと同額 | 460円 | ||||
6時間パック | 4,200円 | 6,300円 | ||||||
12時間パック | 6,800円 | 10,200円 | ||||||
24時間パック | 8,400円 | 12,600円 | ||||||
夜間パック | 2,600円 | 2,600円 | ||||||
EVクラス | 通常料金 | 210円 | 310円 | |||||
距離料金 | 16円/km | 3時間までの 利用時無料 |
16円/km |
毎月45分以上乗る方は「個人プランA」
まず、個人プランAは月の利用時間が45分以上の方に向いているプランです。スタンダードクラス利用の場合は個人プランBに比べて個人プランAの方がお得になります。そのため、一般的にはこのプランがおすすめです。
月額の基本料金が840円かかってきますが、一度でも利用すればサービス料金として差し引かれるので、月会費は実質無料です。各クラスごとの料金は以下の通りです。
時間料金 | スタンダード | ミドル | デラックス | |
---|---|---|---|---|
通常料金(15分あたり) | 210円/15分 | 250円/15分 | 310円/15分 | |
長時間パック (夜間パックは20時~翌朝9時の間で連続3時間以上利用の場合) |
6時間パック | 3,700円 | 3,900円 | 4,200円 |
12時間パック | 5,200円 | 6,200円 | 6,800円 | |
24時間パック | 6,700円 | 7,700円 | 8,400円 | |
夜間パック | 2,600円 | 2,600円 | 2,600円 |
大手カーシェアであるタイムズカーシェア、カレコカーシェアリングと比較してみても、長時間利用が圧倒的にお得な値段設定になっています。
時々乗る方は「個人プランB」
次の個人プランBは、あまりカーシェアは利用しないけど時々利用したいから登録したいという方にピッタリのプランです。
このプランは月額費がかからない分利用料金が高くなっています。
時間料金 | スタンダード | ミドル | デラックス | |
---|---|---|---|---|
通常料金(15分あたり) | 310円/15分 | 370円/15分 | 460円/15分 | |
長時間パック (夜間パックは20時~翌朝9時の間で連続3時間以上利用の場合) |
6時間パック | 5,550円 | 5,850円 | 6,300円 |
12時間パック | 7,800円 | 9,300円 | 10,200円 | |
24時間パック | 10,050円 | 11,550円 | 12,600円 | |
夜間パック | 2,600円 | 2,600円 | 2,600円 |
個人プランAと比較してみても通常料金パック料金共にかなり高い設定になっています。夜間パックに関してはどのプランでも変わらないので同一料金になっています。
学生なら月会費無料の「学生プラン」
最後は学生にお得な学生プランです。学生プランは、月額基本料がなんと5年間無料です。
学生プランも月会費がかからない分サービス料金がなしになっています。時間料金は個人プランAと同様の金額になります。
時間料金 | スタンダード | ミドル | デラックス | |
---|---|---|---|---|
通常料金(15分あたり) | 210円/15分 | 250円/15分 | 310円/15分 | |
長時間パック (夜間パックは20時~翌朝9時の間で連続3時間以上利用の場合) |
6時間パック | 3,700円 | 3,900円 | 4,200円 |
12時間パック | 5,200円 | 6,200円 | 6,800円 | |
24時間パック | 6,700円 | 7,700円 | 8,400円 | |
夜間パック | 2,600円 | 2,600円 | 2,600円 |
学生は大学卒業するまでではなく、登録してから5年間無料になるので、現在大学4年生からでも学生プランに登録することが出来ます。また、多くのカーシェアは学生プランが用意されているので、オリックスカーシェア以外のカーシェアでも学生は4年間無料だったりします。
▷関連記事:学生はカーシェアの月会費が無料!登録するとメリットが多い理由とは
距離料金は一律16円/1㎞
各プランごとの時間料金は説明しましたが、それに加えて距離料金というものもかかってきます。距離料金は1km走るごとに16円かかります。
例えば、個人プランAで、スタンダードクラスの車両を6時間借りて100kmのドライブをした場合は、1,600円の距離料金が時間料金に上乗せされ、合計で5,300円になります。
時間料金3,700円(6時間)+距離料金1,600円(16円×100km)=5,300円
延長料金
カーシェアを利用していて、もし時間内に返却が出来ない場合は予約の延長が必要になります。返却時間内に延長手続きをした場合は、通常の時間料金で計算されます。しかし、無断延長(延長手続きをせずに予約時間を過ぎた場合)をした場合は通常の時間料金の倍額請求されます。
そのため、返却時間に間に合わないなと感じたら、すぐに延長手続きをしましょう。延長手続きは、モバイルサイト・アプリ・カーナビからおこなうことができます。
補償制度
オリックスカーシェアの保険は利用料金の中に入っているので、保険に加入するために利用料金以外に払う金額は特にありません。
保険・補償額・ロードサービス
まず、表の保険やロードサービスが料金に入っています。
対人 | 1名限度額 無制限(自賠責保険含む。免責0円) | ||
---|---|---|---|
対物 | 1事故限度額 無制限(免責0円) | ||
車両 | 1事故限度額 時価額(免責0円) | ||
人身損害 | 1名につき 3,000万円まで | ||
ロードサービス | サービス内容 | 30分程度の応急措置 | キー閉じこみ時の鍵開け |
利用中のバッテリー上がり時のジャンピング | |||
パンク時のスペアタイヤへの交換作業、等 | |||
燃料切れ時の緊急お届け | |||
注意 | 上記以外にも一定の条件を満たす場合は無料で対応可能な場合があります。 | ||
一部対象外のエリアや弊社規定の限度額があります。 詳細はトラブル発生時に事故トラブル専用窓口に相談してください。 |
以下の場合は、保険・補償額・ロードサービスが適用されません。
- 事故時に警察、およびオリックスカーシェアへの連絡等所定手続きが無い場合
- 貸渡約款に違反している場合
- オリックスカーシェアが締結する損害保険の保険約款の免責事項に該当する場合
- 使用、管理上の落ち度があった場合
ノンオペレーションチャージ(NOC)・ペナルティ料金
カーシェア利用中の事故や下院の過失等によって、車に損傷を与えた時は、損害の状態や修理にかかる期間に関わらず、その間の営業補償の一部として後述するNOC(ノンオペレーションチャージ)が課せられます。さらに、保険の適用を受けない車両の原状回復やオリックスカーシェアの緊急出動、車両の移動についてはペナルティ料金を課せられます。
ノンオペレーションチャージ(NOC) | |
---|---|
自走して返却予定のステーションに返却した場合 | 20,000円 |
自走不可能な場合 | 50,000円 |
ペナルティ料金 | ||
---|---|---|
項目 | 内容 | 請求額合計 |
忘れ物 | オリックスカーシェア側が忘れ物を回収する場合 |
5,000円+実費 |
車両の汚損1 | 嘔吐物・喫煙・その他異臭がある場合 (車内消臭やシートのシミ抜き等のクリーニングが必要な場合) |
50,000円 |
車両の汚損2 | 上記クリーニング以外の車両清掃 |
8,000円 |
正しく駐車していない |
|
6,000円 |
消灯忘れ | ライトやルームランプの消灯忘れ |
8,000円+バッテリー交換の場合10,000円 |
駐車券取り間違え | 定期駐車券(パスカード)で入出庫するステーションにおいて、誤って一般駐車券で入庫し、次に予約している会員さまが出庫できなくなった場合 |
10,000円 |
備品損失 | 定期駐車券や給油カード、ステーション設置備品の紛失、破損 |
20,000円+実費 |
車両の放置 | 返却予定ステーションとは異なる場所に、故意に車両を放置した場合 |
実費相当額×300% |
代者費用補償サービス
事故や故障(パンク含む)によって自走不可になり、車両がレッカー移動になった際は、カーシェア車両への振替費用や代車となるレンタカー費をオリックスカーシェア側が負担してくれます。各費用負担とルールに関しては以下の表をご覧ください。
オリックスレンタカー利用の場合 | オリックスカーシェア利用の場合 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
店舗までの移動 | レンタカー代 | ガソリン代 | ステーションまでの移動 | 時間料金 | 距離料金 | |
事故 | 会員負担 | 会社負担 | 会員負担 | 会員負担 | 会社負担 | 会員負担 |
故障 | 会社負担 | 会社負担 | 会員負担 | 会社負担 | 会社負担 | 会員負担 |
※パンクに関しては、オリックスカーシェア側に責任がある場合は故障として扱い、その他の場合は事故の扱いとなります。
対象 |
|
---|---|
車種 |
|
レンタカー店舗/ 振替ステーション までの移動 |
|
オプション範囲 |
|
支払 |
|
ガソリン代/距離料金 |
|
配車 |
|
乗捨 |
|
利用期間 |
|
適用限度 |
|
補償内容に関してもっと詳しく知りたい方は、オリックスカーシェアに直接お問い合わせください。
オリックスカーシェアの車種
オリックスカーシェアには、様々な車種が用意されているので、各利用者の用途によって車を選ぶことが出来ます。
スタンダードクラス
TOYOTA アクア | NISSAN ノート | HONDA フィット | HONDA フィット HV |
---|---|---|---|
5人乗り | 5人乗り | 5人乗り | 5人乗り |
HONDA フィット3 | HONDA フィット3 HV | MAZDA デミオ | SUZUKI ソリオHV |
5人乗り | 5人乗り | 5人乗り | 5人乗り |
NISSAN ノートe-POWER | HONDA フィット シャトル HV |
HONDA シャトルHV |
|
5人乗り | 5人乗り | 5人乗り |
スタンダードクラスはコンパクトカーを中心とした車両ラインナップが用意されており、気軽なドライブや買い物に向いています。料金も安いので車に安く乗りたい方にはおすすめです。
ミドルクラス
TOYOTA プリウス 30 | TOYOTA プリウス 50 | TOYOTA カローラ アクシオ | TOYOTA カローラフィールダー |
---|---|---|---|
5人乗り | 5人乗り | 5人乗り | 5人乗り |
HONDA ヴェゼル HV | NISSAN エクストレイル | HONDA フリード | HONDA フリード2 |
5人乗り | 5人乗り | 7人乗り | 7人乗り |
HONDA フリード HV | HONDA フリード2HV | ||
7人乗り | 7人乗り |
ミドルクラスはセダンやワゴンがラインナップにあるので、家族でのドライブや旅行にも利用することが出来ます。フリードを利用すれば7人まで乗ることが出来ます。
デラックスクラス
HONDA ステップワゴン | HONDA ステップワゴン5 | NISSAN セレナ HV | TOYOTA MIRAI |
---|---|---|---|
7~8人乗り | 7~8人乗り | 8人乗り | 4人乗り |
デラックスクラスにはミニバンがあり、大きな荷物や大人数でのドライブも可能になっています。さらに、TOYOTA MIRAIは水素で作った電気で走行するので、ガソリンを使わず排出ガスを出しません。そのようなエコ志向の方はこのMIRAIを運転してみてください。
EVクラス
NISSAN リーフ(EV) |
---|
5人乗り |
最後の日産リーフは、電気自動車です。EVクラスの料金は全プラン統一されています。
オリックスカーシェアの利用方法
オリックスカーシェアを利用する時は以下のような流れになります。
- 入会(Web or 郵送 or 説明会で入会)
- 予約(アプリ or PC or スマホからいつでも予約可能)
- 貸出・乗車(ICカードを車にかざしてドアロックを開錠)
- 予約の延長(アプリやカーナビから簡単に延長可能)
- 給油・洗車(燃料が1/3以下になったら、車が汚れていたら積極的に給油・洗車)
- 返却(返却時もICカードを車にかざしてドアをロック)
- 支払い(支払いは事前に登録したクレジットカードが必要)
これが基本的な利用の流れですが、③④に関しては必要な場合のみになりますので、絶対的な流れではありません。
はじめに入会手続き
入会の方法はWeb・郵送・説明会の3つに分かれます。一番簡単で手軽なのはWebでの入会なので、そちらをおすすめします。
3つの入会方法に関しては、以下で細かく解説していきます。
Webで入会(約1週間で利用可能)
Web入会では、簡単でスピーディーな入会が可能です。利用に必要な会員カードは約1週間で手元に届くので、時間がない方や今すぐに入会したいという方におすすめです。
- サイトにアクセスし、必要事項(住所、クレジットカード情報など)を入力
- 免許証画像をアップロード
- 登録を完了
- 会員カード発行
- 利用開始
郵送で入会(約2週間で利用可能)
郵送で入会する場合は、一度個人情報をネットで登録し、必要書類を郵送してもらいます。そして届いた書類に必要事項を入力して返送すれば完了です。
- サイトにアクセスし、住所・氏名等の基本情報を登録
- オリックスカーシェアから入会書類が届く
- 書類に必要事項を記入・返送
- 会員カード発行
- 利用開始
説明会で入会(約1週間で利用可能)
「まだカーシェアについてよくわからない。」「説明を聞いてから入会したい。」という方におすすめの入会方法がこの説明会での入会です。
- 来場日時を検討(事前に予約が必要な場合あり)
- 入会手続きに来場(入会手続きに必要なものを持参)
- サービスの概要、詳細についての説明(約10分)
- 入会書類に必要事項を記入(約5分)
- 会員カード発行(約1週間)
- 利用開始
説明会で入会する場合は、クレジットカード・運転免許証・学生証(学生プランのみ)が必要になります。
▷関連記事:カーシェアの支払いにデビットカードは使える?クレジットカードにすべき理由を解説
ちなみに、説明会で入会した方には限定の特典が用意されています。
説明会に参加するだけでこの特典がもらえてカーシェアのサービスについてもよく理解できるので、今から入会を考えている方にはお得ですね。説明会の開催時期・場所などについては常に最新のものが公式サイトに載っています。
予約から出発までの流れ
ここからは実際の予約から出発するまでの方法に関して解説していきます。最初は複雑に感じるかもしれませんが、慣れれば一瞬にして出来るようになります。
予約の方法
カーシェアを利用する際は車を予約する必要があるのですが、予約する方法としてPC・アプリ・スマホのブラウザの3種類があります。
今回は、本格的にオリックスカーシェアを利用する方向けにアプリでの利用方法に絞って解説します。アプリでの利用が一番やりやすく、慣れると便利でしょう。その他の方法でも、予約の流れは大きく変わりません。
予約の流れは以下の通りです。
- アプリのインストール
- アプリにログイン
- 予約したいステーションを検索
- ステーション名をタッチ
- 利用したい車種を選ぶ
- 利用する日時を選ぶ
- 予約を確定する
- 予約完了
まずは、オリックスカーシェアの公式アプリをダウンロードします。(iPhone、アンドロイドどちらにも対応)
入会時に指定されたIDなどを入力してアプリにログインします。ログインしたら、自分が予約したいステーション(車が置いてある場所)を検索します。
ステーションを検索すると地図で表示されるので、利用したいステーション名をタッチして選択します。
ステーション名をタッチすると選択したステーションで利用可能な車種が表示されます。そこで利用したい車を選び、「予約入力」をタッチしてください。
車を選んだら、利用時間を設定します。「利用開始」「利用終了」の時刻を設定し、「予約内容を確認する」をタッチします。(夜間パックを利用する場合は「夜間パック」の右側の白丸をタッチし、黄緑色表示にしてください。)
予約内容に不備が無ければ、このまま「予約を確定」ボタンをタッチして予約を完了させてください。「予約を完了しました」画面に表示されれば予約が完了です。
予約の変更・キャンセルについて
もし「車を予約したけど利用する予定がなくなった」という場合は、予約の変更・キャンセルが可能です。予約の変更・キャンセルは予約時と同様にアプリからおこなうことが出来ます。
ここで注意してほしいのは、予約1時間前以降のキャンセルには予約取消手数料がかかることです。予約取消手数料は予約した時間料金の50%です。非常に高額な金額になる場合があるので、事前に利用が無くなることが分かった場合は早めにキャンセルすることをおすすめします。
乗車時間の1時間前以降または、乗車開始時間から75分以上経過しても貸出手続き(出発)がおこなわれない場合は、予約取消手数料がかかります。
時間/プラン | 個人Aプラン | 個人Bプラン | 学生プラン | 法人プラン |
---|---|---|---|---|
乗車予定時間の1時間前まで | 無料 | |||
乗車予定時間の1時間前から | 予約した時間料金の50% | |||
乗車開始時間の75分以内に 貸出手続きがない場合 |
例えば、個人プランAでスタンダードクラスの車を6時間パック(3,700円)で12:00から予約していて、11:45にキャンセル手続きをした際は、予約取消手数料として1,850円が発生することになります。
出発の方法(ガソリン車・ハイブリッド)
出発の方法は、ガソリン・ハイブリッド車と電気自動車で異なります。まず、ガソリン・ハイブリッド車の出発までの流れを解説します。
- 予約したステーションに向かう
- カードリーダーにICカードをタッチ
- ドアロックの開錠
- 日常点検
- グローブボックスから鍵を取り出す
- エンジン始動
- スタンド看板の移動
- 駐車場から出庫
まず、予約日になったら予約した車両のあるステーションに向かいます。ステーションに到着したら、車にあるカードリーダーのランプが緑色に点灯していることを確認し、ICカード(会員カード)をタッチしてください。予約時間の10分前まではカードをタッチしても反応しません。
スイフトを利用する場合は注意点があります。
スイフトの場合は予約時間になってもランプの点灯がないので、運転席のドアハンドル付近のボタンを押したのちにICカードをカードリーダーにタッチするようにしてください。
ICカードをタッチするとハザードランプが点滅します。ハザードランプが点滅したら、利用する車のカードリーダーにもう一度ICカードをタッチします。するとドアロックが開錠されます。
出発する前には、エンジンルームを見て日常点検をおこないます。写真①~⑤の各種液量が適量か確認してください。
さらに、車の周りをまわって写真⑥~⑨など車の状態、傷を確認します。タイヤはパンク、極端な消耗が無いか、溝の深さが1.6mm以上になっていないかなどです。夜間の走行をする際はライトも点灯するか必ずチェックしてください。もし困った際は、オリックスカーシェア問い合わせ受付センターまで電話してください。
オリックスカーシェア問合せ受付センター
03-5958-3012
車に乗り込んだら、助手席側にあるグローブボックスを開けます。
グローブボックスの中にはキーボックスがあるので、そこから車のキーを抜きます。キーを抜くときは「貸出」方向にキーを回してください。そしたらエンジン始動です。エンジン始動の方法は、キーを差し込むタイプもあればスイッチを押すだけのタイプもあるので、車ごとに確認してください。
「いざ、出発!」と行きたいところですが、まだ必要なことがあります。それはスタンド看板の移動です。
車を出発する前に、車の前にあるスタンド看板を一度移動させ、車を少し前進させたら元の位置にスタンド看板を戻します。なぜスタンド看板を元の位置に戻すのかというと、オリックスカーシェア以外の車が駐車してしまうことを防ぐためです。置くときはしっかりと中央に置くようにしましょう。これで出発することが可能です。
出発は可能ですが、時間貸し駐車場が併設されている駐車場から出発する際は、1つ注意点があります。それは、駐車場から入出庫する際に定期駐車券での入出庫が必要なことです。定期駐車券はグローブボックスの中にあります。
間違っても一般の駐車券(機械から出されるもの)を取らないように気を付けてください。一般の駐車券で入庫すると、次の会員が出庫できなくなります。間違えて一般の駐車券を取ってしまった場合や前回の方のミスで出庫できなくなってしまった場合は、問い合わせ受付センターまですぐに電話するようにしてください。
一部、ナンバー自動読取式ゲートが設置されているステーションもあるので、そのような駐車場では定期駐車券は無く、ゲート直前で一時停止するとゲートが自動的に開く仕組みになっています。
出発の方法(電気自動車)
電気自動車の場合の出発方法は、前述した通常の車とほとんど変わりませんが、一部違う場所があるのでそこだけ解説していきます。
通常通りドアロックを開錠したら、充電コネクタを抜き取ります。コネクタを抜く際は、上部のロック解除ボタンを押しつつ車から抜きとります。
抜き取った充電コネクタは、充電器の本体または、トランク内に収納します。詳しい方法は車内の「車内マニュアル」に載っているのでそちらを参考にして下さい。
コネクタを抜き取ったら、オレンジ色の充電用キャップを閉めて充電ポートリッド(フタ)を閉じます。
車に乗り込む前に日常点検をし、通常の流れに沿ってエンジンをかけます。
スタートアップサウンドと同時にインパネ(計器盤)に緑色をした車マークが点灯します。
発進の際は、ブレーキペダルを踏みつつセレクトレバーをD(ドライブ)に入れ、電動パーキングブレーキを解除します。あとはアクセルを踏めば発進可能です。
あとは通常通り駐車場から出庫するだけです。
給油について
車の利用中に給油が必要な場合に関しても解説します。
給油方法
車を利用していてガソリンが1/3以下になった時は、運転席上部にあるサンバイザー内にある給油カードを使って給油しましょう。(義務ではありません)給油カードが使えるのは以下のガソリンスタンドです。給油カードに対応しているガソリンスタンドは、アプリ内で検索することができます。
セルフスタンドの場合は、通常通り給油をおこないます。料金は現金で建て替えずに給油カードで支払ってください。
セルフではないスタンドの場合は、給油カードで給油し、給油後の領収書に会員自身の名前でサインをします。お客控えのレシートはサンバイザーケース内に収納しておきましょう。もし会社名・部署名が必要な場合は、「オリックス自動車株式会社 カーシェアリング部」と記入してください。
- 給油代は現金ではなく給油カードで支払う
- 領収書には自身の名前をサインする
- レシートはサンバイザーケース内に収納
- 給油カードは元の位置に戻す
給油特典
利用中に給油をおこなった場合は、返却から翌日までに「給油割引申請」から必要事項を入力または、問い合わせ受付センターまで給油したことを伝えれば、給油特典が受けられます。
給油特典は、15分間分の時間料金割引です。以下の場合は割引の対象外となるのでお気を付けください。
- パック料金での予約(延長時間も含む)
- パック料金+通常料金の組み合わせでの利用
- 夜間パック利用の場合
- 給油の連絡をしなかった場合
返却の流れ
返却予定時間が迫ったら、返却予定時間から10分以内に返却を完了してください。異なる駐車枠に停めたり、枠線からはみ出した駐車はしないようにしてください。
出発時と同様に、ガソリン車・ハイブリッドと電気自動車では返却の流れが若干異なるのでそれぞれ解説していきます。
返却の方法(ガソリン車・ハイブリッド)
まず、返却の流れは以下の通りです。
- 出発したステーションに戻る
- スタンド看板を一度移動させ、駐車する
- エンジンを切り、キーをキーボックスに戻す(返却に回す)
- カードリーダーのランプを確認(緑色に点滅)
- カードリーダーにICカードをタッチ
- ドアロックされたことを確認(この時点で返却手続きは完了)
- スタンド看板を元の位置に戻す
ステーションに帰ってきたら、駐車の邪魔にならない場所にスタンド看板を一度動かしてから駐車します。エンジンを切ったらキーボックスにキーを入れ、返却側に回します。
車から降り、カードリーダーが緑色に点滅していることを確認します。確認出来たら、カードリーダーにICカードをタッチしてドアをロックします。ICカードをタッチすると、ハザードランプが3回点滅して自動でドアロックされます。ドアがロックされたことを確認できた時点で返却手続きは完了しています。
最後に、駐車するために移動させたスタンド看板を元の位置に戻したら返却は完了です。返却の際は、給油カードや定期駐車券を元の位置に戻したか確認してからドアをロックするようにしてください。
返却の方法(電気自動車)
電気自動車もキーをキーボックスに収納するところまでは通常と同じです。
車から降りる前に、運転席右下の充電ポートリッドオープナーレバー(充電ポートのフタを開けるレバー)を引くまたは、一番左下にあるボタンを押すと充電ポートリッドを開けます。
車から降り、充電ポートリッドを手で開けます。
オレンジの普通充電用のキャップ左にあるつまみを押し、キャップを開きます。
普通充電コネクタを充電器本体かトランクから取り出し、コネクタ上部にあるロック解除ボタンを押しつつ充電コネクタを車に取り付けます。ブザーが1回なると正常に取り付けが成功したことになります。ブザーが2回なると充電が開始されたことになり、充電インジケータは表示が変わります。
これ以降の流れは通常と同様で、カードリーダーにICカードをタッチして完了になります。
忘れ物・ライトの消し忘れに気づいた場合(返却から5分以内の場合)
忘れ物やライトの消し忘れに気づいた場合でも返却から5分以内であれば、めんどくさい手続きをすることなく対処することができます。
まず、車に戻りICカードをカードリーダーにタッチして車を開錠します。忘れ物を取り出したら(ライトを消したら)、もう一度カードリーダーにICカードをタッチしてドアをロックすれば完了です。たったこれだけです。
スイフトの場合のみこの手順では開錠できないので、問い合わせ受付センターまで連絡してください。
忘れ物・ライトの消し忘れに気づいた場合(返却から5分以上経過した場合)
忘れ物やライトの消し忘れに気づいても、返却から5分以上経過してしまうと少しめんどうな手続きが必要になります。忘れ物に気づいてから5分以上経過している場合は、まず問い合わせ受付センターまで連絡してください。
その後、先ほど利用した車に15分の予約を入れます。予約した車のカードリーダーが緑色に点滅していることを確認してICカードをタッチします。ハザードランプが点滅したらもう一度カードをタッチして開錠します。その後車内の忘れ物を取り出したりライトを消します。
キーボックスのキーを一度「貸出」に回し、すぐに「返却」に戻します。この時に少しでも車を走行させた場合は、忘れ物処理中の時間料金の割引がされないのでご注意ください。
車から降りたらICカードをカードリーダーにタッチして、ドアロックが確認できたら返却完了です。
最後に問い合わせ受付センターまで忘れ物・ライトの消し忘れ処理をおこなったことを連絡してください。翌月の1日までに15分間分の利用料金を割引処理してくれます。
返却時間を過ぎた場合
もし車の返却時間に間に合わなかった場合は時間超過という扱いになってしまいます。しかし、予約終了時間の10分後までであれば大丈夫です。この10分間に返却が出来ないと分かった場合は、すぐに予約の延長手続きをしてください。
予約の延長手続きが無く時間超過をした場合は、15分毎に以下の超過料金が発生します。
クラス/プラン | 個人Aプラン、学生プラン、法人プラン | 個人Bプラン |
---|---|---|
スタンダード・ EV |
420円 | 620円 |
ミドル | 500円 (プラチナステージは420円) |
740円 |
デラックス | 620円 (ゴールドステージは500円、プラチナステージは420円) |
920円 |
超過料金は通常料金の倍額になっているので時間によっては高額になります。そのため、延長手続きは忘れずにおこなってください。超過料金が発生するから良くないというよりも、次に予約がある場合はその利用者に迷惑がかかるので絶対に無断延長はやめましょう。
予約の延長方法
どうしても返却時間に間に合わない時は、きちんと予約の延長手続きをしましょう。延長は、カーナビまたはアプリから簡単におこなうことが出来ます。
カーナビでおこなう場合は、メニューボタンから「カーシェア利用延長」ボタンをタッチして、画面に指示に従って手続きをします。clarionナビの場合は、以下の写真のような稲妻マークをタッチしてから延長手続きをおこないます。
アプリから延長手続きをする場合は、アプリにログインしマイページ内の「予約一覧」から延長の手続きが可能です。
簡単に延長手続きができますが、次に予約を入れている方がいる場合もあるので、時間には余裕を持って利用するように心がけましょう。
支払いは月末締めでクレジットカード払い
利用した車の代金は、月額基本料や利用料金を含めまとめて月末締めで請求されます。(実際の引き落とし日は各クレジットカードごとに異なる)支払いにはクレジットカードの登録が必須となりますので、クレジットカードを持っていない方はどの会社でも構わないのでクレジットカードを発行してください。
デビットカード、プリペイドカードでの支払いはできませんので注意してください。
▷関連記事:カーシェアの支払いにデビットカードは使える?クレジットカードにすべき理由を解説
オリックスカーシェアのメリット
長時間利用が大手他社と比べてお得
公式でも宣伝しているように、オリックスカーシェアは長時間利用の料金が安く他社と比べてもお得に利用できることがメリットです。
以下は、オリックスカーシェア(個人プランA、スタンダードクラス)と大手のタイムズカーシェア(個人プラン、ベーシッククラス)、カレコカーシェアリング(平日プランの平日利用、ベーシッククラス)の料金を簡易的に比較した表になります。各社の一番安いプランで比較しています。
オリックス | タイムズ | カレコ | |
---|---|---|---|
短時間利用 (15分、カレコのみ10分) |
210円 | 220円 | 90円 |
6時間利用 | 3,700円 | 4,290円 | 2,980円 |
12時間利用 | 5,200円 | 6,490円 | 4,900円 |
24時間利用 | 6,700円 | 8,690円 | 8,400円 |
夜間パック | 2,600円 | 2,640円 | 2,700円 |
表の長時間の利用料金を比較してみてください。カレコは平日プランという平日がとにかく安くなるプランの平日料金で比較しているので、6~12時間利用はオリックスカーシェアよりも安くなっています。
しかし、土日はかなり高くなるプラン(6時間4,900円)なので、そのバランスを考えると平日土日関係なく安いオリックスカーシェアが長時間利用で一番お得と言えるのではないでしょうか。夜間の利用でもオリックスカーシェアに軍配が上がります。
別途保険料を取られない
オリックスカーシェアは各予約ごとに保険に入らなくても、自動的に保険が適用される仕組みになっており、料金も利用料金内に含まれているのでお得です。
タイムズカーシェアやカレコなどでは、ちゃんと保険に入るには別途300円程度の保険料がかかります。
説明会からの入会がお得
先ほど入会の仕方の項目でも説明したように、説明会から入会すると限定の特典がもらえます。Web入会でも特典がもらえるキャンペーンをおこなっている時もあるので、その時を狙って入会するのもアリです。
説明会から入会すると上記の特典がもらえます。詳しい説明も直接聞くことが出来るので一石二鳥です。
月会費無料のプランがある
個人プランBというプランで入会すれば、月会費が無料になります。
普段あまり利用しないけどたまにカーシェアを利用したいと考えている方は、月の出費にならずにカーシェアをいつでも利用できる状況になります。
ただし、利用料金自体は個人プランAに比べて高いのでそこは注意してください。
プライムステージプログラムでお得な優待ゲット
オリックスカーシェアには、利用した際に貯まるポイントの量によってお得な優待が受けられるプライムステージプログラムというサービスがあります。
対象期間(半年)で3万ポイント(1円利用=1ポイント獲得)以上利用した方は月額基本料が無料になります。優待を受けられる対象の方は以下の条件を満たしている方です。
- 優待開始月に個人プランA会員の方
- ポイント集計の半年間(3月~8月、9月~2月)で3万ポイント以上獲得した方
- メールマガジン配信を「登録する」と登録している方
各ステージの優待内容は以下の図のようになっています。
オリックスカーシェアのデメリット
入会から利用までに時間がかかる
オリックスカーシェアには、3つの入会方法があることをお伝えしましたが、どの方法で入会しても利用までに最低1週間はかかってしまいます。
即日入会してすぐに車を利用できるカーシェアもあるので、すぐにカーシェアを利用したいと考えている方には向いていません。
車種が少ない
車自体は悪くないのですが、他社のカーシェアと比べると車種で若干劣っています。
どんな車でも乗れれば何でもいい。という方にはまったくもってデメリットではないのですが、色々な車に乗りたいと考えている方は車種が多いカーシェアに登録するか、複数のカーシェアに登録することをおすすめします。
外車、高級車に乗りたい方はカレコがおすすめです。
▷関連記事:【カレコカーシェアレビュー】ベンツC200AVAで夜の長野へ星空を撮りに!
利用にはICカードが必要
車を開錠する際は、必ずICカードが必要になります。そのカードをわざわざ財布から取り出して利用するというのがめんどうだというならば、カレコのようにアプリのみで開錠できるカーシェアサービスをおすすめします。
ちなみにタイムズカーシェアでもICカードは必要になります。ただ、タイムズカーシェアは簡単にワンタッチで開錠することが可能です。
距離料金がかかる
これは結構なデメリットなのですが、オリックスカーシェアは短時間の利用でも距離料金が発生します。
大手のタイムズカーシェアやカレコは6時間以内の利用では距離料金が発生しないので、距離料金の事を考えるとどちらがお得かはまた考えなくてはいけないかもしれません。
プライムステージプログラムでランクアップすれば最大6時間以内の距離料金は免除になるのですが、それには多くの利用が必要になるのであまり合理的ではありません。
NOC(ノンオペレーションチャージ)がかかる
オリックスカーシェアの保険は追加で料金を払わなくてもいいので、一見お得で便利なサービスに見えますが、NOC(ノンオペレーションチャージ)は免除されていません。
タイムズカーシェアやカレコでは保険に加入すればこれらNOCが免除になるので、もし事故を起こしてしまっても安心できるのですが、オリックスカーシェアはNOCとして2万円か5万円のNOCを請求される場合があります。
まぁ事故を起こさないのが前提ですがね。
まとめ
オリックスカーシェアは長時間利用が安く、保険料もかからないなどお得なカーシェアであるということをお伝えしてきました。入会特典があることから、新規の利用者も入会しやすいのでおすすめできます。しかしデメリットを考えると、タイムズカーシェアやカレコに劣る部分も多く見られます。
こういった場合の判断材料としては、ご自身の実際の利用シーンを想像することです。もし利用したいプランや車種を比べてこちらの方が安いなと感じている場合でも、家から3kmも離れていれば、近いほうのカーシェアの方が長い目で見た時に便利かもしれません。
今回お伝えした内容とご自身の利用シーンを照らし合わせて検討してみてください。