レンタカーのナンバーといえば「わ」ナンバーが有名ですが、「わ」ナンバーだけだと思っていませんか?実はレンタカーに割り当てられたナンバーは「わ」のみではありません。
今回は、レンタカーの「わ」ナンバー以外のナンバーについて明らかにするとともに今さら聞けないナンバープレートに関する知識をたくさん用意しました。
この記事を読んで、周りに話せるちょっとした知識の引き出しを追加しましょう。
そもそも「わ」ナンバーって?
はじめに、一応「わ」ナンバーを知らない方のために解説しておきます。
「わ」ナンバーというのは、車のナンバープレートのひらがなの部分が「わ」になっているもののことを言います。「わ」ナンバーはレンタカー用に割り当てられているひらがなのため、自家用車やその他の車には付いていません。
なぜレンタカーだけ「わ」なのかというと、ナンバーのひらがな部分は車の用途を表しているためです。レンタカーは「わ」が割り当てられていますので、このナンバーを見ればレンタカーだということが一発で判断できます。
このほかにも様々なひらがなが利用されていますが、ナンバーの見方など詳しくはあとで解説します。
意外と知らないナンバーの見方
ナンバーの各数字や字の意味は説明できますか?意外とナンバーの意味を知っているという方は少ないのではないでしょうか。といいうことで各数字や字の意味を解説していきます。以下のイラストを参考にご覧ください。
①地域名
運輸支局か自動車検査登録事務所を表す地名が表記されています。全国に100以上の地域名が登録されています。
品川ナンバーはかっこいいなどとよく言われていますね。
②種別分類番号
こちらは、自動車の種類を判別する番号です。みなさんの家の車は乗用車なので3か5ナンバーでしょう。
自動車の種類と番号は以下の表を参考にしてください。
自動車の種類 | 番号 | |
---|---|---|
普通 | 貨物自動車 | 1,10~19,100~199 |
乗合自動車 | 2,20~29,200~299 | |
乗用自動車 | 3,30~39,300~399 | |
小型 | 貨物自動車 | 4,6,40~49,60~69,400~499,600~699 |
乗用自動車及び乗合自動車 | 5,7,50~59,70~79,500~599,700~799 | |
特種用途自動車 | 8,80~89,800~899 | |
大型特殊自動車(建設機械以外) | 9,90~99,~900~999 | |
大型特殊自動車のうち建設機械に該当するもの | 0,00~09,000~099 |
③指定番号
こちらはナンバープレートと言えばという数字ではないでしょうか。1~9999までの数字が順番に割り当てられます。ただし、希望のナンバーにすることも可能ですが、人気の番号は抽選になることがあります。7777などのゾロ目は人気があります。
また、意味がある番号も人気があります。最近ではZOZOTOWNの前澤社長が車を買いましたが、ZOZOに見えることから2020にナンバーを設定しています。
④用途判別文字
今回の記事で取り扱っているひらがなの部分のことです。
レンタカーは「わ」と「れ」のように、付けられているひらがなによって車両の用途がわかるようになっています。
用途 | 文字 |
---|---|
自家用車 | さすせそたちつてとなにぬねのはひふほまみむめもやゆらりるろ |
レンタカー(貸渡用) | われ |
事業用 | あいうえかきくけこを |
駐留軍人軍属私有車両用等 | EHKMTYよ |
よく読んでくれた方は気づいたかもしれませんが、「おしへん」の4文字が無いことに気づきましたでしょうか。この文字は様々な理由で使用されていない文字です。理由は以下のようなものです。
お | 「あ」と形が似ていてややこしいため |
---|---|
し | 死を連想させるため |
へ | 屁を連想させるため |
ん | 発音がしにくいため |
レンタカー用のナンバーは「わ」と「れ」
「わ」がレンタカー用のナンバーだということは分かりましたが、本題はそれ以外のナンバーは何かということでしたね。結論から言いますと、「わ」以外のナンバーは「れ」ナンバーです。
実はレンタカー用のひらがなとしてはじめに「わ」と「れ」を割り当てたと言われています。(諸説あり)はじめはどこも「わ」から利用し始めたので、現在はレンタカーでのナンバーはそれが主流になっていますが、近年レンタカーの台数も増え「わ」だけでは足りなくなってきたのでもう1つの「れ」が使われ始めました。
「れ」はレンタカーの「レ」ではない?
「れ」ナンバーだとレンタカーの頭文字をとって付けたのではないかと考える方も多いかもしれませんが、そうではないようです。(諸説あり)
もともと多くのひらがなが、用途別に車のナンバーとして利用されていたため、残ったひらがなの中から「れ」が選ばれたのだと言われています。また、「わ」ナンバーを通達したFAXの字が見づらかっため「れ」と勘違いしたという説もあります。
ただし、単にレンタカーの頭文字をとったのではないかという説もあるので真相は未だ分からない状態です。
「れ」ナンバーのレンタカーはどこにある?
「れ」もレンタカー用のナンバーとして利用されていると解説しましたが、「れ なんて見たことないよ?」と思う方が多いでしょう。それもそのはずです。ほとんどの地域では「わ」しか使われておらず、「れ」が使われていません。「れ」ナンバーが使用されているのは北海道と沖縄が中心です。
上の写真は私が北海道に旅行に行った際に借りたタイムズカーシェアのノアです。札幌の「れ」ナンバーなのがお分かりいただけると思います。
北海道では以前「れ」ナンバーが優先的に利用されていましたが、全国的に「わ」ナンバーが多かったため「わ」ナンバー統一したと言われています。しかし、近年レンタカーの台数が増えたため「わ」ナンバーが足りなくなり、「れ」ナンバーが使われるようになりました。一方沖縄でも北海道と同様に「わ」ナンバーが不足したことが原因で「れ」ナンバーが使用されるようになりました。
今後レンタカーやカーシェアの台数が増えれば、全国的にもっと「れ」ナンバーの車が増えていくことが予想されます。
「れ」以降のレンタカーナンバーは未定
現在は「れ」ナンバーで足りているのですが、もしかすると数年後になくなるかもしれませんよね。そうなった場合はどうなるのでしょうか。
今のところは未定のようです。本州に住んでいる方はほとんど見たことがない「れ」ナンバーですが、数万台が登録されています。いつ足りなくなるかはわかりませんが、また新しいナンバーが誕生するかもしれませんね。
ほとんどのレンタカーは「わ」ナンバー
今回紹介した「れ」ナンバーですが、本州の方はほとんど見ることがないでしょう。
北海道や沖縄にお出かけに行く際は、ちょっと車のナンバーを気にかけてみてください。きっと「れ」ナンバーを見つけてちょっとうれしくなれるでしょう。