クレジットカードに有効期限があることをご存知でしょうか?
一般的にクレジットカードの有効期限は3~5年と言われており、カードや新規発行か更新かによっても有効期限が変わります。
今回はそんな有効期限について、なぜ存在するのか、更新する場合はどうすればいいのかということについて解説していきます。
なぜ有効期限があるのか
有効期限が来た場合、そのクレジットカードは使えなくなり新しく発行されたカードを利用しなくてはなりません。別の会社のクレジットカードに変更するわけでもないのになぜわざわざ新しいものにしなくてはいけないのでしょうか。
防犯対策のため
一つ目の理由として防犯対策というものがあります。初めてこれを聞くと、「どこが?」と思うかもしれませんが、実際に防犯対策がなされているのです。
巧妙な不正利用に対応するために、クレジットカードの防犯機能は日々進化しておりその機能をすべての会員のカードに反映させるために新しくカードを発行しているのです。数年ごとに新しいカードに切り替えることで、常に最新の防犯機能を付けたカードを利用できるようになっています。
再審査をおこなうため
カードをはじめて発行する際はカード会社の審査があるのは誰もが知っていると思いますが、カード更新の際も再審査として審査がおこなわれているということをご存知でしょうか。
カード発行時には、あなたは審査に通り信頼を得て会員になったわけですが、その会員が今日でも信頼を保っているかは確認しないと分からないですよね?そのためカード会社は信頼度を再確認するために再度審査をおこないます。
もし過去に重度の支払い遅延などがあった場合は審査に落ちてカードが再発行されない可能性もありますので、利用方法には十分注意してください。
カードの老朽化防止のため
実はカードの老朽化を防ぐためという理由もあります。カードはプラスチックでできているので、長年利用しているともちろん劣化します。
クレジットカードにはICチップが埋め込まれているので、これが劣化して正常に反応しなくなってしまうとカードが利用できなくなってしまうのです。傷や汚れ程度であれば自分で手入れすれば何とかなりますが、何十年も利用していく場合は劣化は止められませんので交換が必要になります。
有効期限の見方
では有効期限はどのように見ればいいのでしょうか。「見方がわからず気づいたら有効期限を過ぎていた」なんてことになったら、そのカードは使えなくなってしまうので買い物に影響が出てしまうかもしれません。ここで確認しておきましょう。
上のカード画像の赤い丸の中が有効期限を表しています。一般的にカードの表面に記載されており、「有効期限」と書いてある場合もあります。「02/23」、「04/‘21」というように表記されており、左が「期限の月」右が「期限の年」というようになっています。これは国際規格になっているので左から「月、年」という順番になっています。
例えば「02/23」というように有効期限が記載されている場合は、「2023年の2月末まで利用可能」ということになります。
有効期限の更新方法は特になし!自動的に発行される
みなさんが一番気になるのは有効期限が迫った際のカードの更新方法でしょう。ですが、カードにはこれといった更新方法はありません。
有効期限が来ても自分から更新する必要はなく、遅くても期限の一か月前程度には自宅に新しい有効期限のクレジットカードが郵送されていきます。再審査に引っかからない場合は自分からなにかしなくても自動的に郵送されてくるので安心ですね。
通常より早く発行する方法
海外旅行や出張などで有効期限前後に家を空ける場合、カードが受け取れず出先で不便になるかもしれません。そんな時は、事前にカード会社に連絡をすれば、可能な期間内で有効期限より早めに新しいカードを届けてくれます。
事前に発行してくれる期間はカード会社によってことなるので、不安な方は確認しておきましょう。
新しいクレジットカードが届いたらやるべきこと
新しいクレジットカードが届いたらその時点から新しいカードを利用するようにしましょう。有効期限切れのカードはしっかり処理するなど必ずやるべきことについて解説しておきます。これをやらないと何か問題が起きるかもしれません。
有効期限切れのカードをはさみで切る
有効期限が切れたカードはもう必要ないので、はさみやシュレッターで使えなくしてしまいましょう。特にICチップの部分はあなたのカード情報が入っているので念入りに切り刻んでください。
もし有効期限が切れる前に誤って落としたり不正利用されると大変なので必ずおこなってください。また、自分でも新しいカードと間違えて利用しないためにもこれはおすすめします。
新しいカードの裏面に署名をする
意外と忘れがちかもしれませんが、カードが届いたら裏面に署名をしましょう。
カードは裏面へのサインが無いと利用できません。そのためカード裏面にフルネームでサインをしてカードを使えるようにしましょう。
ネットショッピング等の登録カード情報を変更する
Amazonなどのネットショッピングでクレジットカードを利用してる方は多いですが、カード情報が更新されると有効期限などがかわるので登録情報の更新が必要になります。
この更新はおこなわなくても大きな支障にはなりませんが、ネットショッピングができなくなります。
カードの利用条件や内容に変更がないか確認しておく
新しいカードが届いたら、そのクレジットカードの利用条件や内容が変わっていないか確認しておきましょう。
もし何か更新された情報があってそれを見逃していたら大変ですので、忘れないようにしましょう。
カードは長年利用しているとカード会社からの信頼度もアップするので、利用限度額などが上がっていることが度々あります。そのようなことも確認しておくとカードの利用の仕方も以前と変わるかもしれません。
有効期限は思っている以上に大切
有効期限は思っている以上に大切で更新の際にも目安になったりしますが、地味に覚えておいてほしいのが、カードの情報をネットショッピング等で入力するときに誤って有効期限を入力するとうまくカード情報を登録できないということです。
以前私もカーシェアサービス「カレコ」にネット上から登録しようとした際に、有効期限の8月が反射の具合で3月に見えてしまったことがありました。何度登録してもうまく登録できなかったので、カード会社に電話をかけてカードの有効性を確認してもらったのですが、「なにも問題ありません」といわれて困ってしまったという恥ずかしい経験があります。
これは見方の問題の例としては若干ずれているかもしれませんが、自分のカードの有効期限くらいはしっかり見れるようにしましょうということです(笑)
カードの有効期限は表面、更新方法は待つだけ!
今回はクレジットカードの有効期限に関して解説してきました。まとめますと、見出しにあるように
- 有効期限は表面に左から「月/年」の順で確認できる
- カードの更新方法はなく、一か月前くらいには自宅に郵送される
ということです。これで有効期限が迫っていたあなたも、有効期限が確認できなかったあなたもすべて解決しましたね。
ちなみにクレジットカードの一部には、期間ではなく年齢制限という有効期限があるカードも存在します。三井住友VISAデビュープラスというカードは18歳~25歳までしか発行・所持することができないカードなのでそういったカードがあることも知識として押さえておくと良いでしょう。もっと深く知りたい場合は以下の参考記事をご覧ください。
▷参考:三井住友VISAデビュープラスのメリットデメリットを徹底解説!ポイント2倍で学生や新社会人におすすめ!